「この旅館に泊まってみたい。」
旅行はいつも衝動的に決まります。
ただ、今までと違うのは目的が旅館に泊まるということ。
目指すは元遊郭の旅館『麻吉旅館』。三重県伊勢市にあります。
伊勢と遊郭が全然結び付かず、調べてみると、古市(伊勢市)は吉原、島原とともに「三大遊郭」の一つとしてあげられているとのこと。
三重出身なのに全然知らなかった・・・
視野が広がるのが旅の醍醐味だよね!!
旅館にワクワクしながら、伊勢と二見観光を楽しんできたので写真とともにお届けします。
名古屋⇨伊勢へ 〜節約するなら「快速みえ」を使おう〜
少しでも安く行きたかったので、車を使わず、「快速みえ」に乗って伊勢に行きました。
「快速みえ得だね4回数券」が販売されており、名古屋市内⇄伊勢市だと往復で2,520円しかかかりません。
leafletグループや家族旅行で節約したいという方にはピッタリですね。
おおむね1時間50分(110分)で伊勢市駅に着きます。
レトロな食堂で昼ごはんを食べて外宮観光
フォトジェニックな食堂『若草堂』で伊勢うどんに舌鼓
伊勢名物といったら伊勢うどん。
GoogleMapで伊勢うどんを食べれる食堂を見つけたのですぐさま入店。
【若草堂】
外観からしてレトロ。
伊勢の街並みに溶け込んでいます。
中に入るとさらに昭和レトロを感じます。
高齢なおばぁちゃんのワンオペなので、料理が出てくるスピードは決して早くはないですが、レトロな店内の写真を撮りたかったのでちょうど良かった。
ボリュームたっぷりでお参り前の腹ごしらえにはピッタリ。
牛丼とうどんを単品で頼んだぐらいの量です。
伊勢うどんは柔らかい麺と濃くて甘い醤油が特徴。
ここのお店は甘さ控えめなのかな、今まで食べた伊勢うどんより食べやすく感じた。
美味しかったぁ。
看板娘のおばあちゃんが切り盛り出来なくなったら閉店するのかな・・・長く続けて欲しい。
好みは分かれるけど、伊勢に来たら伊勢うどんは食べてほしいな
亡くなったおばあちゃんを思い出すパンジュー
外宮までの街歩きで目に入ったパンジューのお店。
思わず、「懐かしい」って声が出てしまった。
パンジューを見た途端、大好きだったおばあちゃんの「パンジューあるよ。」の優しい声が聞こえたように感じた。
よく一緒に食べたんですよね。
(文書を書いているこの瞬間もあの時を思い出し泣いてしまいそう)
パンとマンジュウでパンジュー
僕が学生の頃はこし餡をよく食べたけど、今は色々な餡が売られているみたい。
初めて食べた嫁がこし餡が一番美味しいって。やっぱ定番だよな。
「豊受大御神」を祀っている外宮で参拝
三重出身なのに初めての外宮参拝。
いつでも行けるからって、近場ほど行かなかったりしますよね。
内宮と外宮の両宮を参拝するなら外宮から参るのがしきたり
一般的に外宮と呼ばれているが、正式は「豊受大神宮」。
お米をはじめ衣食住の恵みを与えてくれる産業の守護神である「豊受大御神」が祀られている。
何か分からなかったが、厳かな雰囲気を醸し出していたのでパシャリ。
Wikipediaで調べてみると、次の新宮式年遷宮の際に正宮が建てられる御敷地(みしきち)と呼ばれる土地だった。
次の式年遷宮は2033年予定。
1300年続いているってめちゃくちゃすごいよな。
どこを歩いても優しい木の香りに包まれているので、暑さは全然気にならなかった。
外宮でパワーを貰い、次の観光スポット「二見」へ。
猛暑が満足度を高めてくれた二見観光
JR東海、参宮線を使って伊勢市⇨二見浦駅へ。
二見浦駅で下車するなり、想像していなかった事実が発覚。
自動改札機がない・・・
三重県の中では二見は観光エリアだと思っていたので、ちょっとショックでしたね。
・駅員さんにICカードで入場したことを伝えると、「ICカード取り消し証明書」みたいな紙を貰えるので、後日有人窓口で提示すると入場記録を取り消してもらえる。
・駅員さんに入場した駅を伝えて運賃を精算しましょう。
想定外だとしても反省・・・
赤福氷でクールダウン
他のことを犠牲にしてでも赤福氷は食べると決めていました。
外宮前のお店は混んでいるので、今回は二見支店で食べることに。
【赤福 二見支店】
二見浦駅から徒歩で5分ぐらい。
徒歩数分といえど、猛暑の中ではなかなかきつい。
頼むから空いていてくれと願いながら歩いていました。
願いが通じて、ほとんど待つことなく入店。
赤福氷は赤福そのものをただ入れているわけではなく、餡とお餅は氷に馴染むように特製されている。
近くにお店があったら、週1で食べたい美味しさ。
夏期限定商品なので、夏に伊勢に来たなら食べないと後悔しますよ!
猛暑の中歩いたから美味しさが数倍増し
ずっと居たかった賓日館
赤福氷でクールダウンし、次の目的地「賓日館」へ。
賓日館まではフォトウォークしたので写真を数枚載せます。
【賓日館】
賓日館は明治20年、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設され、現在は伊勢市によって資料館として開館している。
賓日館では随所に散りばめられた一流の建築家による日本の伝統建築の枠を見ることができる。
水琴窟や風鈴の音で涼む中庭。
職人さんによる手入れが行き届いていた。
暑い中ご苦労様です。
賓日館の中はどこを歩いても海風が入ってきて、パワースポットならぬ癒しスポット。
大広間で大の字に寝転んで風に当たっていると、
動きたくない、ここにずっと居たい
と思ってしまうほど。
大広間にはポツンと演奏できる琴が置いてあったので嫁が弾いてくれた。
この空間、風、琴の音、猛暑、嫌な事が吹っ飛ぶぐらい癒された
次は二見と言えばここという有名スポットへ。
想像以上でも以下でもなかった夫婦岩
夫婦岩は二見に来たからには行っとこうという程度の思い入れ。
【夫婦岩】
好みの問題なんだけど、想像力が掻き立てられなくて特に感想はないかな・・・
縁結びのスポットなので、御利益にあずかりたい方はぜひ訪れてみてください。
ウツボって食べれるの?三重の郷土料理を味わう。
夕食に候補に挙げていたお店が臨時休業だったり予約客のみで受付してもらえなかったりで、慌ててGoogle Mapでお店を探しました。
行きたいお店があるなら予約したほうがいいですね・・・
こんなことになるなら食事付きの宿泊プランにすれば良かったなと思いつつ、見つけたお店がこちら。
【居酒屋 ふる里】
夕食は刺身を食べると決めていたのに、あまりにも空腹だったことと、聞いたことがないメニューに心奪われ油物中心に注文。
ウツボが伊勢名物だとは知らなかった。
初めて食べたが、見た目のグロテスクさとは裏腹にたんぱくで癖のない味。
さくさくでビールのつまみに合う。
塩干ししたサメの肉を軽く炙って食べる伊勢志摩の郷土料理。
こちらも初めて食べたが、臭みがまったくないたんぱくな味。
伊勢志摩では日常的に食べられていたみたい。
締めにおにぎりを2つ食べて、ご馳走様でした。
どの料理も美味しく、郷土料理も食べられて大満足!!
生きた建築〜遊郭旅館『麻吉旅館』〜に泊まる
お腹もいっぱいになったので、今回の旅行の目的地『麻吉旅館』へ。
一日の最後に一番の楽しみが待っているのって最高ですよね。
【麻吉旅館】
創業してから200年を超えると言われている麻吉旅館。
見るなり、古くもその堂々とした佇まいに圧倒された。
現実とはかけ離れた遠い昔にタイムスリップしたかのような感覚に陥る。
懸崖造りという急斜面に沿って作られる建築様式で建てられている。
京都の清水寺と同じ建築様式みたい。
扉を開けて中に入るとそこは別世界。
目に入る物、床のギシギシ音、木の匂い、5感のすべてを使って歴史を感じ取れる。
静かに時間が流れる空間で、溶けるように眠ることができた。
バランスが取れた朝ご飯。
現実世界に戻ってきたようでホッとした。
朝は夜と違った麻吉が見れるので何枚か写真を載せます。
歴史建造物が好きな方はぜひ泊まってみてください!!
猿田彦神社⇨内宮⇨昼食で旅行を終える
麻吉旅館をチェックアウトした後は『猿田彦神社』⇨『内宮』を参拝しました。
麻吉旅館から歩いてすぐの場所に「中之町」のバス停があるので、猿田彦神社まではこのバスを使って行けます。
あまりにも有名過ぎる観光スポットなのでサクッといきます。
【猿田彦神社】
猿田彦大神は国土の開拓・経営に尽された地主神。
大神は全てのことに先駆け、人々を善い方に導き、世の中の行方を開く「啓 行(みちひらき)」の神として識られている。
【内宮】
2000年以上の歴史がある戦前まで全ての神社の上に位置する神社とされていた皇大神宮(内宮)。
内宮の中にある正宮には天皇家の祖神であり日本人の総氏神である天照大神が祀られています。
三重に来たなら内宮は優先して訪れてほしいな。
昼食は伊勢うどんを前日に食べていたため、おかげ横丁周辺で探しました。
【蕎麦切り 才屋】
ミョウガ、大根、しそが入っていてさっぱりとしたお味。
蕎麦はベタつきが全然なく、とても美味しかった。
疲れた体を蕎麦湯が癒してくれた。
近くにあったら通いたいぐらい穴場のお店
これで1泊2日の伊勢旅行は終了。
こうやってブログを書いていると、生まれ育った三重県は良いとこだと気づかさせられる。
ぜひ、お近くに旅行する際は参考にしていただければと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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